夜明け前、光害の自宅でパンスターズ彗星(C/2025 R3)を撮影しました。
3月21日夜明け前、晴れ。4月末に光度3等ぐらいまで明るくなる予報の出ている25R3彗星を自宅で撮影することにしました。
夜明け前、彗星の薄明直前の地平高度が約15度と低く、隣家の木に邪魔されて薄明中の撮影になります。
彗星が昇って来る方角をステラナビゲータ12で調べました。前夜(3/20)のうしかい座アークトゥルスと大体同じコースと判りましたので、前夜にアークトゥルスの昇って来る位置を実際に観察しました。
この位置の地平高度の一番低くなる所を探してε-130D望遠鏡を設置することにします。こうすれば薄明中の少しでも暗い時間帯に撮影できます。
前夜、決めた設置場所へ望遠鏡を置いて、極軸合わせ・カメラの南北合わせと大体のピント合わせを済ませました。
朝4時過ぎに目覚ましで起床しました。
窓から外の天気が晴れていることを確認し、防寒着に着替えて庭へ出ました。
白鳥座デネブで正式にピント合わせしました。そして4時40分頃デネブを基準星にして目的星を導入しました。
しかし、カメラの写野は隣家の木で真っ黒でした。
待ちに待って薄明の進んできた5時08分頃、やっと邪魔な木が大部分どいてくれました。
試写してカメラモニターをチェックしましたが、明るい空で彗星像も星も判りません。
予報位置を信じて、適正露出を信じて連写撮影を繰り返しました。
後でソフト現像処理して彗星をあぶり出します。この時点では彗星が写ったかどうかは半信半疑です。
薄明がどんどん進んできましたので、撮影を終了しました。
機材を片付けて、もう一度朝まで就寝しました。
朝起床して、午前中は畑仕事しました。
午後から余裕ができてソフト現像処理しました。
ソフト現像処理を進めていきますと、写野中心から少し外れた位置に彗星像がありました。他の星も写っていました。
彗星像と星の配置をチェックしました。その結果、25R3彗星であることを確認しました。
彗星光度はステライメージ10ソフトで自動測定しますと、9.7±0.3等です。
予報光度8.1等よりも暗いです。
4月末に肉眼彗星になるかどうかは何とも言えません。明るくなることを静かに期待したいです。
他の人のネット写真や天文情報では淡い尾が出ています。
暗い空では尾が写ると思います。光害の自宅では尾は写りませんでした。
撮影した写真を添付します。
コマ状の彗星の存在が判るぐらいの写真です。
光害の自宅のパンスターズ彗星(C/2025 R3)

2026年3月21日05時09分15秒~49秒 露出2秒×15コマ
ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター トリミング ISO3200 自宅 気温5℃
上が北 ※右下は隣家の木です。